お子さんが学童野球に入部して、初めて購入する野球道具がグローブになると思います。
野球経験者のお父さん、お母さんであれば、好みのメーカーや、選ぶ基準もなんとなく分かると思いますが、野球未経験のお父さん、お母さんも多いはず。
そこで今回は、最初のグローブの選び方をまとめてみたいと思います。
軟式グローブ選びの絶対条件3つ
絶対条件の前に、野球用のグローブには軟式用と硬式用の2種類があります。お互い逆でも使えない事もないですが、それぞれ捕球にかかる衝撃が違いますので、ボーイズ、リトルリーグを始めるお子さんには硬式、基本的に学校で行う学童野球は軟式用のグローブを購入して下さい。
その上で結論から言うと次の3つを意識して選べば間違いありません。
利き手・・・右利きなら左手に着けるグローブ。左利きなら右手に着けるグローブ。
サイズ・・・サイズが大き過ぎる。または小さ過ぎるとボールの補給が難しくなる。
柔らかさ(フィーリング)・・・硬いとグローブを閉じてボールを掴めない。
何よりもこの3つの条件さえ合っていれば、絶対に失敗はありません。
経験者のお父さんなんかは、メーカーのこだわりなどもあり、自分の持っているブランドイメージを子供の道具にも押し付けがちですが、高価なものや、あまりハイスペックであっても、ボールが取れないと野球は楽しくなりません。
子供の道具選びには今までの自分のブランドイメージを捨て、色々なメーカーを選択肢に入れ、子供が使いやすそうな道具を買ってあげて下さい。
・・・・・。これでは買う基準が分からない!
となると思うので、学年ごとに購入時の目安をご紹介します。
軟式グローブ選びの目安
利き手はほとんどの方が問題ないと思いますので、サイズ選びの基準から。
ミズノのグローブなどは、身長によるサイズの選び方がタグに書かれていたりしますが、こちらでも紹介しますので、おおよその目安としてご参考にして下さい。
また、グローブはポジション別に専用のものがありますが、最初のグローブはオールラウンド用を購入するのがベストです。万が一試合でキャッチャーをやる事があっても、ルール上キャッチャーミットで無くてはいけない。と言うことはありません。
小学1〜2年生(身長110〜125㎝)
選ぶべきサイズはSS〜Sサイズ。とにかく柔らかいグローブをオススメします。やっぱり天然皮じゃなきゃ!と思う方も多いと思いますが、1〜2年生のお子さんにはとにかく天然皮は硬いです。型付けや湯揉みでやや改善はされますが、握力がまだついていない学年ですので、ボールが掴めません。ポロポロ落球するのが目に見えます。
それに比べ合皮は何もしなくても柔らかく、すぐ使用できるのでオススメです。
耐久性は天然皮には劣りますが、1〜2年生のキャッチボールや打球のスピードでは全く問題ありません。
買い換えるのは勿体無いし・・・。って思う方もいるかも知れませんが、野球がつまらなくなって辞めてしまったらそれこそ無駄になってしまいますよね。
できるだけ柔らかく、手に合う軽いものを購入しましょう!
小学3〜4年生(身長125〜140㎝)
選ぶべきサイズはS〜Mサイズ。このくらいの学年からは天然皮(一部合否でも可)のグローブをお勧めします。
キャッチボールのスピードは速くなり、チームの人数によっては高学年の試合に出る機会もあると思います。5〜6年生の打球スピードはなかなかのものです。合皮グローブですと耐久性があまりなく、すぐに破損。または捕球が痛くて練習、試合に集中出来なくなってくるでしょう。
もちろん購入時経験者は型付けをしてあげたり、購入店で湯揉み型付けサービスをお願いする事をお勧めします。
小学5〜6年生(身長140〜155㎝)
選ぶサイズはM〜L。5〜6年生から野球を始めるというお子さんは、あまり多くは無いと思いますが、参考までに。
5〜6年生での初めてのグローブはオール天然皮のものをお勧めします。小学5〜6年生のピッチャーの平均ボールスピードは80〜100キロにもなります。また、熱心なチームでは、朝練などやっているチームもあり、合皮では劣化、破損が早いと思います。耐久性ではオール天然皮に勝るものはありません。
しかし天然皮は水に非常に弱く、丁寧に手入れをしないと、急激に劣化が進むのは勿論、カビやシミも発生してしまうので、道具を大切に扱う。という事も改めて認識させる必要性があります。
こんな選び方はダメ!

最後に失敗しやすい選び方を紹介していきます。
ブランド、ロゴマークでの購入
大手ブランドは広告費の桁が違いますし、ブランドイメージを上げる為、プロの選手にもどんどんグローブを支給しています。マーケティングのプロもいる事でしょう。
植え付けられたイメージより、職人が丁寧に作った良いグローブを購入してあげて下さい。
ネット、大型量販店で値段での購入
大手量販店では、在庫も多く抱え新モデルを置き始めると、旧モデルはワゴンセール品として並べることも多いです。
ワゴンセール品が悪いわけではありませんが、おそらくベトナムや中国製の量産モデルがほとんどだと思います。
海外製でもフィリピン製は型が良く作りが綺麗で品質が高いらしいです。
日本製は加工賃が高い為、安く売るためには何処かで手を抜く必要(悪い言い方ですが)が出てきます。
そう材料、皮です。
大人用は高価格でも売れるのですが、子供用は高いとなかなか買ってもらえない為、安く作らなくてはならないのです。
購入する私たちは、よっぽど詳しい方でない限り製造の裏側、作り込みまで判断することは難しいです。大型量販店にも専門知識やプロ意識を持った方も中に入ると思いますが、少数だと思います。
少し遠くても、少し高くても、野球用品専門店や、専門的知識を持った店員さんがいるお店での購入をお勧めします。
子供たちは最初に買ってもらったグローブは、一生の思い出になります。
以上の事を参考に、お子さんのグローブ一緒になって真剣に選び、購入してあげて下さい。
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